DSC02569.JPG古書店「氷川書房」と4匹のねこの日々

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2012年05月06日

タビちゃんの子供たち その1

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きのうは、当店が参加している古書展「城北展」の撤収だった。
「城北展」は年2回。
ゴールデンウィーク中の金・土と8月旧盆前後の金・土。

GWの城北展を終えるたび、タビちゃんをウチに連れ帰った日のことを思い出す。

4年前のGW最後の土曜日は土砂降りの雨になった。
午後9時ごろ、撤収作業を終えてマンションに帰ってくると、ゴミ捨て場の小さなひさしに隠れるように雨宿りしているネコを見つけた。

ここ1ヶ月くらい、この近所に突然現れたノラネコ。
ノラにしてはキレイだったので、捨てられたか、家に帰れなくなったか・・・
見かけると言葉をかけたり、エサをあげてみたりしたのだけれど。

ひさしの下、壁に体を押しつけるようにして雨を避けている。
「あぁキミか・・・ かわいそうに」
声をかけると「ニャ〜」と鳴いた。
ボクの悪いクセで、かわいそうでたまらなくなり、近づいていく。
逃げない。
すんなり抱き上げることができた。弱っていたのだろう。
そして、そのままウチへ。

それがタビちゃんだ。

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せいぜい生後3-4ヶ月のメスねこ−と判断した。
弱ってはいたけれど、病気とも思われず、当時まだ猫に不慣れだったこともあり、病院にはいかず、そのまま飼い猫にした。

ところが5月下旬、ドアの隙間から外に飛び出し、いなくなってしまった。
「やっぱりノラ暮らしのほうがいいのか・・・」
ちょっと落胆。

でも3-4日後、またマンションの下に座っている。
「おぉ〜! 帰ってきたのか〜!」
ボクを待っていたのだ。ふたたび連れ帰る。

それからは脱走することもなく、家猫ぐらしが定着したようだ。

7月に入る頃から、お腹がドンドン大きくなる。
「おかしいなぁ〜、なんで太るんだろう・・・。」
もしかして・・・
初めて動物病院に行く。

先生「あと一ヶ月くらいで生まれますね〜」

あららららららら

(つづく)

2012年05月09日

タビちゃんの子供たち その2

あの脱走中に妊娠したのだ。
子ネコだと思っていたが、見た目よりも大人だったんだ。

こんなことなら保護してすぐに避妊手術すべきだった!

先生「今から堕胎したうえで避妊することもできます」

知っての通り、年間何十万頭という猫が殺処分されている。
事故や衰弱により路傍で死んでいくノラ猫も数知れない。
不幸な猫を少しでも減らすために避妊手術はとっても大事なこと。

だいぶ悩んだのが、今回は産ませることした。
そのうえで再度妊娠しないように手術をする。

そうと決まったら出産準備だ!
先生のアドバイスも受け、「猫の飼い方」みたいな本も買う。

段ボール箱に細かくちぎった新聞とタオルを敷き詰め「お産部屋」を用意。
7月下旬から8月初旬に予想される出産を待つ。

2008年8月3日早朝
気が付くとタビちゃんがちっちゃくて濡れて血にまみれた毛の塊をなめている。
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「あっ! 生まれた!」
それから1時間ほどかけて4匹の子どもをつぎつぎと産んでいった。
生まれた子供は自分でおっぱいに吸い付く。
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タビちゃんは4匹の子どもを一生懸命なめてきれいにしている。

初めての出産を、誰にも教えられず、泰然とこなしたタビちゃんはえらいのう!

生まれた子はこんな感じ。
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どれがオスやらメスやらわからない。

ボクはどうすればいいかわからない。

タビちゃんまかせたゾ!
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2012年05月14日

タビちゃんの子供たち その3

初めは目も開かない。
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大人ネコみたいにツメを引っ込められないから、抱き上げると結構痛かったりする。
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「お産部屋」こと段ボール箱から一歩も出ることなく、
ただただお乳を飲んでは寝ている。
排出物はタビちゃんが舐め取ってしまう。
というより、肛門を舐めて刺激することで排出を促すのだ。
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1週間ほどで目が開く。
でもボンヤリとしか見えていないそうだ。
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このころになってようやく、どの子がどの子か区別がつくようになる。
オス3匹。メス1匹。

さらに1週間くらいすると、段ボール箱の「外の世界」に興味を持ち始める。
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箱からヨチヨチと這いだし、そのあたりをヨロヨロと歩きまわる。
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↑うしろで心配そうに見守るタビちゃんに注目

この頃ボクは、うっかり子ネコを踏んづけやしないかとマジでヒヤヒヤしていた。
(つづく)

2012年05月16日

タビちゃんの子供たち その4

8/22の写真
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生後20日くらいで、4匹の違いをはっきり識別できるようになった。
オス3匹。メス1匹。

ここらで、仮の名前をつけよう!

ボクが御幼少のみぎりお気に入りだったアニメ「魔法使いサリー」。

サリーちゃんの親友ヨッちゃんの弟にして間抜けな三つ子
トンチンカン3兄弟 トン吉 チン平 カン太

これにちなんで
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トン吉

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チン平

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カン太

残った女の子はもちろん
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サリーちゃん!

ただし「チン平」は通称「チンちゃん」で、ちょっとかわいそう(笑)なのと、
ボクは「ちんぺい」というと、
なぜか昔懐かしいタレント国会議員「野末陳平」さんをイメージしてしまう。
それで、のちに「マロ」と改名(笑)した。
お公家さんの眉みたいな模様があるからだ。
(つづく)

2012年05月21日

タビちゃんの子供たち その5

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9月10日の写真。生後1ヶ月。
もう目もはっきり見えるし、足腰もだいぶシッカリしてきた。

ごはんはあいかわらず母乳だけれど
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そろそろ、離乳してもいいころ。

幼猫用のエサをいれた皿の前に、子ネコをポンッと置いてみる。
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ムシャムシャ
079うまくたべれるかな.JPG080うまいうまい.JPG
食べてるたべてる
(つづく)

2012年05月24日

タビちゃんの子供たち その6

生後1ヶ月を過ぎると活発になってくる。
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おかあさんのしっぽで遊ぶ
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カーテンを登る
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ヤメテ!

そしてトムおじさんにかまってもらうのが何よりの楽しみ!
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これまで子ネコを見たことがなかったのだろうか?
はじめ「何だコレ!」と子ネコを遠巻きに眺めていたトムおじさん。
次第に可愛がるようになった。
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これでかわいがってるつもり。
子ネコもよろこんでいる。
プロレスごっこみたいなことをして、狩りの仕方やケンカの仕方を覚えていくらしい。
父親役は必要なんだな〜。

子ネコたちもトムが大好き。
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(つづく)

2012年05月29日

タビちゃんの子供たち その7

イヌとネコ、両方飼った経験から言って、
ネコって、一匹一匹、特に個性が強い。

生後一ヶ月かそこらの子ネコでも、性格がはっきりと違う。

トン吉は「長男」風。
ややおっとりして、初めて見る物・初めてする事、他の子がトライするのを見ている。
つねに2番手。
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マロは怖がり屋。
4匹の中では、いつも一番うしろに控えている。
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カン太は甘えん坊。
人間をあまり怖がらず、率先して膝にのってくる。
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唯一の女の子サリーちゃんは小柄な体格に似合わず、めっぽう気が強い。
何でも率先してトライし、兄たちをひっぱたいたり。
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さて、先住のトムもいるわが家。
4匹とも飼い続けるのは無理だ。

はじめから里親さんを探すつもりでいた。

個人的なツテを頼って、あちこち声をかけてみたものの、いい返事は得られず。

10月も終わりに近づく頃、インターネットの里親募集サイトに登録することにした。
そのために撮った「お見合い写真」が、上の4枚だ。
(つづく)
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