きのうは、当店が参加している古書展「城北展」の撤収だった。
「城北展」は年2回。
ゴールデンウィーク中の金・土と8月旧盆前後の金・土。
GWの城北展を終えるたび、タビちゃんをウチに連れ帰った日のことを思い出す。
4年前のGW最後の土曜日は土砂降りの雨になった。
午後9時ごろ、撤収作業を終えてマンションに帰ってくると、ゴミ捨て場の小さなひさしに隠れるように雨宿りしているネコを見つけた。
ここ1ヶ月くらい、この近所に突然現れたノラネコ。
ノラにしてはキレイだったので、捨てられたか、家に帰れなくなったか・・・
見かけると言葉をかけたり、エサをあげてみたりしたのだけれど。
ひさしの下、壁に体を押しつけるようにして雨を避けている。
「あぁキミか・・・ かわいそうに」
声をかけると「ニャ〜」と鳴いた。
ボクの悪いクセで、かわいそうでたまらなくなり、近づいていく。
逃げない。
すんなり抱き上げることができた。弱っていたのだろう。
そして、そのままウチへ。
それがタビちゃんだ。
せいぜい生後3-4ヶ月のメスねこ−と判断した。
弱ってはいたけれど、病気とも思われず、当時まだ猫に不慣れだったこともあり、病院にはいかず、そのまま飼い猫にした。
ところが5月下旬、ドアの隙間から外に飛び出し、いなくなってしまった。
「やっぱりノラ暮らしのほうがいいのか・・・」
ちょっと落胆。
でも3-4日後、またマンションの下に座っている。
「おぉ〜! 帰ってきたのか〜!」
ボクを待っていたのだ。ふたたび連れ帰る。
それからは脱走することもなく、家猫ぐらしが定着したようだ。
7月に入る頃から、お腹がドンドン大きくなる。
「おかしいなぁ〜、なんで太るんだろう・・・。」
もしかして・・・
初めて動物病院に行く。
先生「あと一ヶ月くらいで生まれますね〜」
あららららららら
(つづく)