DSC02569.JPG古書店「氷川書房」と4匹のねこの日々

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氷川書房:この図録が面白い!


2012年07月02日

自慢じゃないが・・・

ヴァイオリンで 職質されるの オレぐらい

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夏場になると、虫除けスプレー吹きまくって、近所の公園で練習するのだが・・・

警官「もしもし 何やってますか?」
ボク「何って ヴァイオリンの練習ですけど・・・」
警官「趣味でやってるの?」
ボク「もちろん趣味ですよ。仕事でこんな下手くそなヴァイオリン弾く人がいますかっ!!」
警官「・・・・。 まぁ、ほどほどにね」

ホドホドにって、どういう意味だよ!!

2012年07月05日

自分を「自分」と呼ぶ人

IMG.jpg「旧事諮問録」岩波文庫版
ブログを始めて2年弱。はじめて「本」の話題です。

当初は「本の紹介と古本屋の生活」てな感じのブログにしようと思っていたのに、
いつのまにかアホっぽいネコブログになってしまって・・・

まっ、それはさておき。

きのうの「日本経済新聞」の「春秋」欄(天声人語みたいなヤツね)に、
「昭和時代の学生って、どんな生活していたんですか?」と若い人に聞かれ、
「明治時代みたいに言うなよ」と苦笑するエピソードが載っている。

昭和最後の(4年制大)学生であるボクとしては、ちょっぴりショック・・・
でも、そのボクが47歳(あと10日ほどで48歳だけど・・・)だもんな・・・
無理もないか。

平成も24年。
ボクが大学卒業の年から24年前は昭和39年、東京オリンピックの年。
まだまだ「三丁目のナントカ」的雰囲気が色濃かっただろう。
昭和63年のボクが、東京オリンピックの年などセピア色の写真程度にしか思っていなかったのと同じように、今の若い人は「昭和時代」を実感できないのだろうな。

36834.jpg青蛙堂版
それで思い出したのが「旧事諮問録」。
江戸幕府は実際にはどのように運用されていたのか。
時とともに忘れられてしまうのを心配した明治の歴史学者たちが、
往時の幕府実務担当者たちを迎えて質疑応答を行う。その速記録だ。

その質疑応答がいつ行われたのか、気になって、この本を引っ張り出してみた。

明治24年1月31日から明治25年4月16日 !!
今と同じだ!!
ボクらが平成24年から昭和を見るのと同じ視点なのだ!!

もちろん、質問者たちも江戸時代を知らないわけではない。
彼らは諸藩(やはり薩摩が多い)の出身で、幕府の実際を知らないから質問しているのだけれど・・・
でも、25年くらいたつと、時代の雰囲気、細かい事実はわからなくなっちゃうのね・・・

本の内容については、「時代小説家のネタ本」なんて言われて有名だから、クドクド書かない。
勘定奉行、江戸町奉行から、町方同心や御庭番まで、いろんな役職の経験者が登場して、ホント面白いですよ!

ボクの印象に残っているのは、大奥女中のところ。

みなさん、将軍や将軍夫人は、自分のことを何と呼んでいたと思います?
「よ」? 「わらわ」?
ハズレ。

将軍さまは自分のことを「こちら」か「自分」と呼んでいた。
御台所さまは「わたくし」と言った。

「自分」って・・・ 今だと高倉健さんっぽいか、体育会っぽいですよね。

そういえば
古本屋のI書店さんは、自分のことを「こっち」と言う。
「こっちが資料の経営員やってた頃はさぁ〜」てな感じで。
古書組合職員のM氏は「自分は」「自分は」と言う。
「あっ、それは自分が落としたボールペンです」みたいに。

なんと! お二人とも由緒正しいのだ!

2012年07月09日

メイちゃんの試練 その1

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去年の8月末、道端で保護してポケットに入れて連れ帰ったメイちゃん

すっかり大きくなりました。
恐らく2011年7月末から8月初めの生まれ。
そろそろ1歳になるはずです。

メスなので避妊手術をしなければならない。
早いと生後3-4ヶ月くらいで手術するケースもあります。
「3月頃には発情期が来て、手術するのだろうな」
と漠然と思っていたのですが、その気配もなく。

普通は、季節の巡り合わせにもよりますが、生後10ヶ月くらいで、
大きな声で鳴いたり、仰向けにゴロンとなって背中を床にこすりつけたりする
「発情行動」が見られるはずなのですが、
それらしき兆候はなく、ずるずると日を送っていました。

でも、6月中旬、とにかく手術してしまうことにしました。
いずれはするのですから・・・

6月某日
早朝から拉致されて幽閉されているメイちゃん
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コマちゃん:どうしたのー

メイちゃんがあまりに泣き叫ぶので、みんなが集まってくる
オイオイオイオイ てぇへんだ てぇへんだ
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母がわりのタビちゃん、特に心配して離れない。
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と、そこで無慈悲にもタビちゃんも捕まえて幽閉してしまうボク。
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実は、この機会にタビちゃんの年に一回の予防接種も済ましてしまおうという魂胆

タビちゃん:だまし討ちはヒドイわ! 出してよぉ〜!
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かかりつけの動物病院へ
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まずはタビちゃんの検診と予防接種。
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あっという間に終了

メイちゃんも簡単な検診をして、手術可能かどうかを判断。

先生「それでは来週の火曜日に連れてきて下さい」

この日は短時間ですべて終了。

(つづく)

2012年07月12日

今年の夏はこんなんばっかだね・・・

どうせなら ゆかた美人に 邪魔されたい

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おい、にいちゃん! なにやってんの?
え? にいちゃんじゃない? にいちゃんじゃねぇか。
それバイオリンか? にいちゃんバイオリン弾くのかい?
おうおう、お上品だな。
その曲知ってんぞ。なんつったっけ、あれだよ、あれ。
えっ? べーとーべん? それそれ、べーとーべんだよ。
おれのともだち、トーダイ出てんだけどさ、チェロ弾くんだよ。
オレはさ、むかしシャチョーだったんだよ。
にいちゃんはバイオリンは弾けても金儲けは下手そうだな。
ウワッハッハッハッ!
にいちゃん、人が良さそうだな。
また来てやるよ。

もう来るな!

2012年07月17日

メイちゃんの試練 その2

手術当日。
またまた早朝から幽閉されているメイちゃん。
きょうは麻酔をかけるので、朝ご飯抜き。
嘔吐物で窒息したりするからね。
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朝一番で病院入りし、病院のカゴに移された。
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ボクはここまでしか付き添えない。
恐怖で固まっているメイちゃんを残して引き揚げる。
「先生よろしくお願いします!」

メスネコの避妊手術には、大きく分けて2つの方法がある。
1つは卵巣のみを摘出する方法。
手術が簡単なのが利点。
もう1つは卵巣と子宮の全摘出。
今後のネコの健康などを考えるとこちらが望ましい。
ただし大きく切開する必要があるので、手術そのもののネコへの負担は、そのぶん大きくなる。

わが家のかかりつけの先生は「卵巣子宮摘出」が良い、というお考えだ。
ボクはもちろん、それに従う。

この日は病院に一泊。

翌朝いちばんで退院。
包帯姿で帰ってきたメイちゃん。
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かわいそうだけど、この包帯姿、ちょっとかわいらしい。

その日の夜、よほど意気消沈したのだろう、か細い声で鳴くメイちゃん


極度の緊張と恐怖から、丸一日は物陰に隠れていた。
翌日には、お腹が減ったのだろう、エサを食べに、そ〜っと姿をあらわす。

なんだ、けっこう元気じゃん!

元気を取り戻していくにしたがい、包帯がボロボロになって・・・
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なんだかヨダレ掛けみたいになっちゃった!

そして、化膿止めの薬を飲みつつ、手術から1週間ばかり。

(つづく)

2012年07月20日

メイちゃんの試練 その3

手術から1週間あまり。
抜糸のため、3たび病院へ。

傷跡はキレイだ。
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ハサミでちょんちょんと糸を切り、手早く抜糸。さすが先生。
あとは消毒して・・・
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ハイ、終わり。

傷口をなめるので
もう一度包帯姿に戻して・・・
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小太りちゃんなので包帯がパッツンパッツン
オヤジはバブル時代の「ボディコン」を思い出します・・・

先生「あと2日したら包帯は取っちゃって構いませんよ」
というわけで通院はこれで終了。

先生ありがとうございました。

2日後、晴れて包帯の取れたメイちゃん。
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ちなみに取った包帯はこんな感じ。血が・・・
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ごくろうさん!!

これで一安心。
飼いネコとしての通過儀礼は終わりました。
これからもヨロシクね!
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2012年07月24日

野良猫ミーの最期の日々

2010年秋から翌年春頃、当ブログに何度か登場したノラネコを覚えておられるだろうか?
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2010/10/30「雨宿り」
2010/12/3「またおいで」
2011/2/28「元気でよかった!」

実は、当店の大家さん一家も大のネコ好き。
このノラネコは大家さんが時々ゴハンを与えたりして面倒をみていた。
「ミーちゃん」と呼んでいた。

それゆえ、当店にも時々遊びにきていたのだ。
とはいっても、ボクには心を許さず、
手の届く範囲には絶対に寄ってこなかったけど・・・

当店の裏手は広めの駐車場で、そこを拠点に暮らしているようだった。
はっきりと覚えていないのだが、
われらが小太郎の現れるずっと以前から住みついていた気がする。
小太郎をはじめて見たのが2009年だから、たぶん2007-8年頃からだろうな。

ことしの冬は長期間姿を見せず、大家さんも心配していた。
5年も生きれば御の字のノラネコ暮らし、死んじゃったかもなぁ〜
と思っていたら、春先に元気な姿を見せ、喜んでいたのだが・・・

7月中旬、久しぶりに現れた。
と思ったら、ヨロヨロとして、歩くのもままならない様子。
駐車場と当店の間の柵も乗り越えられなくなってしまった。
駐車場の端っこのゴミの上で、大儀そうに寝ている。
保護しようと近づくと警戒して逃げる。
ま、逃げる力が残っているなら、もう少し様子を見ようか。

7月22日、なんだか悲鳴みたいなネコの鳴き声が聞こえる。
「ミーちゃんだ!」直感した。
外を探すと地面に倒れている。もう歩くことができない。
雨に打たれて濡れていた。

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(こんな感じで外で倒れていた)

とにかく保護。
お店に収容、寝床を急ごしらえして、寝かせる。
歩くことはおろか、立ち上がれない。
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初め警戒して鳴いていたが、やがて眠ってしまった。
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かわいそうに・・・
どれだけ心細かっただろう・・・
心配いらないからここでゆっくりお休み。
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