バイオリン教室に通い出して、もう2年半になります。
最近の課題曲は、バッハの無伴奏チェロ組曲第3番から「ブーレ」
(をバイオリン向けに直したやつ)
コレですな↓
http://www.youtube.com/watch?v=5AIpC5tzXhgバイオリン初心者が一度は習う曲なんですけどね・・・
バッハの無伴奏チェロ組曲って、名曲の誉高いですけど、以前はほとんど聴かなかったんです。
なんか退屈で眠くなっちゃう・・・(うゎ〜、ゴメンナサ〜イ!!)
でも、この機会に聴き直したんです。
そしたら「いや〜 いい曲だなぁ〜」と、しみじみ。
印象が180度変わっちゃって・・・
バッハさん、古今東西の音楽関係者さん、ゴメンナサイ。
若い頃と感じ方が変わったんでしょうかね?
そういえば、バッハの死後、長い間忘れ去られていたこの曲、
パブロ・カザルスが、ふらっと入った古本屋で楽譜を見つけ、一見してその美しさに魅了される−
という超有名エピソードがありますね。
埋もれた名曲と名演奏者の運命の出会い。
古本屋としちゃ、血が騒ぐシチュエーションであります。
「おぉ〜っ! ウチにもなんかないか〜っ!」
(古本屋でなく、骨董屋説もあり)
ま、そんなわけで、最近はこの曲を繰り返し聴いています。
1番のお気に入りは、やっぱり名曲中の名曲、第1番「プレリュード」です。
この曲を聴いていると、必ず思い出す情景があります。
むかしむかし、北海道は大雪山系の山奥にある温泉宿に泊まったんです。
近くに町もなく、幹線道路もなく、夜はシーンと静まりかえって・・・
外に出て空を見上げたら、もう見渡す限り、満天の星空でした。
それはそれは美しかった・・・
プレリュードを聴いてると、あの夜空を思い出す。
「プレリュードって、わりと動きのある旋律なのに、なぜ星空?」
と思われるかもしれない。
でも、あの星空は、単なる決まり文句でなく、本当に「星が降ってくる」ように思えた。
音も動きもないのに、なんだかとっても「賑やか」な印象でした・・・
でもでも、ホントは、それと同時にウイスキーを思い浮かべてしまう。
むかし、サント○ーのピ○アモルトのCMに使われてませんでしたっけ、この曲。
そのイメージが強くって(苦笑)
ボクがいつも聴いているCDは
おフランスの貴公子・フルニエの演奏です。

てゆーか、これしか持っていない。
きょうはヨー・ヨー・マの演奏でどうぞ。
J・S・バッハ 無伴奏チェロ組曲 第1番ト長調 BWV1007 プレリュード