先日、現在公開中の映画「関ヶ原」を見てきました。
ワタシ歴史オタクですからね。

原田眞人監督、石田三成に岡田准一、徳川家康に役所広司。
他に平岳大、有村架純、東出昌大などなど
以前当ブログで紹介したリメイク版「日本のいちばん長い日」と同じ監督。
俳優さんも同じ人が多数。
セットをあまり使わず歴史的建造物でのロケを多用するところもよく似ている。
ただし、やむを得ないこととはいえ、お寺を武家屋敷に見立てて撮影しているので、歴史オタク的にはちょっと違和感が・・・
原作は司馬遼太郎の「関ヶ原」。
わりと原作に忠実な話運びですが、なんせブ厚い文庫本3冊になる小説を150分に詰め込むのですから、なかなか難しいことですよね。しかも合戦シーンに半分くらいの時間を割かないと面白くないですしね。
その割りには、たぶん有村架純チャンをクローズアップしなければならないからでしょう、原作ではそれほど登場しない女スパイ「初芽」(司馬の創作人物です)のシーンが相当の時間を占め、ますます話の展開がタイトで急激になってしまう。
でも合戦シーンは日本映画・テレビでは実に久々のスケールと迫力でした。
CGが発達してきたのもあるでしょうが、お金もかかっているはずです。
まあ「関ヶ原の合戦」の映画ですからそれだけで十分なのです。
さてさて
それから数日後、仕事で東京国立博物館に行く用事がありました。
普段なら上野など人が多くて嫌いなので用が済んだらすぐに帰ってしまうのですが、その日はなぜか、せっかく来たから常設展を見ていこうと思い立ち・・・
東博は特別展を見にくることはたびたびありますが、常設展示の本館に入るのは何十年ぶりではないかしら?
特別展を開催する平成館とは違い、戦前の重厚な内装がいいですよねぇ〜。


しかもさすが日本を代表する博物館。足利義政所蔵の茶碗とか、武野紹鷗作の茶杓に千宗易が筒を作り、さらに松平不昧公が箱書きした−とか、もうスゴイものが後から後から。
イヤ、やっぱスゴイわトーハクは。などとブツブツ言っていると、唐突にコレが出てきたのです。
あっ!!!
これが「石田正宗」か!


石田三成が使っていた脇差しです。
そうか・・・東博に所蔵されていたのか・・・
1599年、三成が福島正則たちの襲撃を避けて伏見の徳川屋敷に逃げ込んだ事件は映画でも描かれていましたが、その後のエピソードはカットされていた。
事件の翌日、家康は息子の結城秀康に三成の護衛を任せます。
三成は別れ際、自分の差していた名脇差をお礼として結城秀康に贈った
その刀がいま目の前に!!!
あぁ・・・
感動のあまり動けず立ちつくしていたワタシ。
と・・・
ふと冷たい視線を感じて我にかえると
後ろにスマホを構えた若い女の子たちが立っていました。
ちょっとぉ このオヤジなにつったってんの!じゃぁ〜ま!(怒)的な空気感が・・・
あっ、これがウワサの刀剣女子か。。。
《ついでながら》
上の石田正宗の画像はワタシのガラケーのちゃっちいカメラで撮ったもの
もっとちゃんとした画像はないかとgoogle画像検索かけてみましたが、案外ないのですね。
しかも拵えの画像(左側のヤツね)はひとつも見つからなかった。
もちろん展示の拵えは石田三成の頃とは変わっているでしょうが・・・