DSC02569.JPG古書店「氷川書房」と4匹のねこの日々

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2018年07月09日

水害雑感

西日本の水害は大変な事態となってしまいました・・・。

それで思うのは昭和22年のカスリーン台風のこと。
同年9月、関東地方南岸を通過したカスリーン台風による雨のため利根川水系の堤防があちこちで決壊。
埼玉県東部・千葉県北西部から東京下町が大水害に襲われました。
死者・行方不明者 約2,000人。

わが葛飾区は全域が水没、地元では今も語り草となっています。
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画像は葛飾区内の状況ですが、当店のある青戸・立石地域もこんな感じだったと聞いています。

この時の最大雨量は約400ミリ。
これが戦後の治水事業の基準となり、利根川・荒川水系は500ミリの雨にも耐えられるよう整備が進められました。
おかげで、昭和30年代に入るころから東京下町が水害に襲われることはほとんどなくなったのです。

ところが・・・

地球温暖化の影響でしょう、ここ数年「半端ない」雨が毎年のように降るようになりました。
昨年の九州北部豪雨では一日で1,000ミリを超える雨が降ったと聞いています。
報道によると今回の豪雨でも場所により1,000ミリを超えています。
3年前、鬼怒川の堤防が決壊したときも最大雨量は約650ミリだったとか。

もしも、利根川水系で同じような雨が降ったら・・・
いや、「もしも」ではない。
日本のどこかしらで毎年のように起きているのだから、いずれ「その時」はやってくるでしょう。
今年でもおかしくない。

堤防を再強化するにも時間がかかるし、我が国の国家財政に、もはやその余力はないでしょう。
いっぽう、仮に今すぐ温室効果ガスの排出をゼロにしたとしても、これまでに排出されてしまった二酸化炭素によって温暖化は続くでしょう。そのペースは落ちるにしても。

地震よりも、大水害のほうが切迫しているのではないか

そんなことを思った朝でした。

カスリーン台風の参考書:
「特別展 諸国洪水・川々満水−カスリーン台風の教訓」
葛飾区立郷土と天文の博物館 2007
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「特別展 忘れまい大洪水−カスリーン台風回顧展」
千葉県立関宿城博物館 平9
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「報道写真集 カスリーン台風」
共同通信社ほか 1997
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