カンクロウは12月8日の朝、息を引き取りました。
もともと猫の宿命の病である腎臓病だったと思います。
でも、これといった変化もなく何年も過ぎていきました。
ところが11月のなかば頃からでしょうか、
寝てばかりいるようになり、心配していました。
11月29日
12月に入るとご飯をまったく食べなくなり、食べやすい缶詰に切り替えたのですが、それも数日で食べなくなり。
最後の数日はチュールを無理に食べさせていたのですが・・・
12月7日の朝には立ち上がることもできなくなりました。
撫でながら声をかけると返事をしてくれました。
それが、カンちゃんの声を聞いた最後となりました。
8日の早朝、目を覚ました私はボヤーッと、私の横に寝かしているカンちゃんを見ていました。
カンちゃんは突然大きな呼吸を2,3回した後、動かなくなりました。
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カンちゃんを我が家に連れ帰ったのは2008年12月28日。
その不思議な顛末は10年前に書いたことがあります。
カンクロウの来た日 その1
カンクロウの来た日 その2
冷たくなったカンちゃんを段ボール箱に横たえ、背中を撫でると、痩せて浮き出した背骨が手にゴツゴツと当たります。
すると突然、あの日のことを思い出しました。
2008年12月28日、衰弱したカンちゃんを抱いて自宅マンションに戻りました。
なにかの伝染病で衰弱しているのかもしれないから、タビちゃんたち先住猫に接触させるわけにはいかない。
すぐに段ボール箱に寝かせて隔離しました。
撫でてやると、痩せこけて毛艶はなく、背骨がゴツゴツしていた。
13年前のカンちゃん
まる13年の時を経て、またあの日に返ったのだね。
人間もそうだけれど、最後は元の姿に戻っていくんだ。
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カンちゃんと仲良しだったメイちゃんは、最期の日々、ずっとカンちゃんに寄り添っていました。
息を引き取ってからも、何度も様子をうかがっていました。
メイちゃん、カンちゃんを気遣ってくれてありがとう。
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このブログに何回も書いたことだけれど、
私は「この野良猫を助けてやらなければ」と思って連れ帰り、それで「助けてやった」つもりになっていました。
でも、そうじゃない
ネコたちがオレを助けに来てくれたのだ。
カンちゃんよ、オレのところに来てくれてありがとうな。
13年間、オレに付き合ってくれてありがとう。
サヨナラ
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氷川書房:この図録が面白い!