DSC02569.JPG古書店「氷川書房」と4匹のねこの日々

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2011年03月07日

これが古書展だ! 1

古書ファンなら先刻御承知、ファンでなくとも一度はおいで「展覧会」。

「古書展」「即売展」などなど呼び名はいろいろだ。
お客さんがブログなどで会場風景を紹介して下さったり、東京古書組合のブログでも時々書いてくれるのだけれど、古本屋自身の視点で紹介したものはほとんどないのでは?

そこで3月11日・12日、東京古書会館で開催の「城南展」の様子をじっくりと紹介してみよう。

城南展
日時:2011年3月11日(金)・12(土) 10:00-18:00(最終日は17:00)
場所:東京古書会館 地階 (東京都神田小川町3-22)


東京古書会館では、15くらいのグループが交代で、ほぼ毎週古書展を開いている。
それぞれ20人前後の古本屋さんが集まり、「城南展」「城北展」などと名前を付けている。
これらグループを「同人(どうじん)」と呼ぶのは、文学の世界の影響だろう。
ボクよりずっと上の世代の古本屋さんには元文学青年が多いから。

古書展の運営にはそれなりの運転資金が必要だから、グループに入る人は出資金を払う。
グループによってかなり違うが、まあ5万円くらい。
また、その都度、会場費と目録の制作費・郵送費が必要だ。
そのために、目録や陳列台の分担に応じて「台割(だいわり)」「ページ割」を払う。
他にもこまごました経費がかかるので、売上高の一定割合を「歩金(ぶきん)」として負担する。
つまり、売れる売れないにかかわらず負担する固定経費を基本にしつつ、累進課税を加味してあるわけだ。
これら経費は売上現金を渡すときに差し引く。

実は古書展の仕事は、その一ヶ月以上前に始まる。
城南展の場合、19人の古本屋が参加しているのだが、
その都度その都度、持ち回りで「当番さん」を決めてある。

その当番さんから最初の開催案内が届いたのは2月3日。
むかしはハガキで来たのだが、今はたいがいFAX。
IMG_0001_2.JPG

会場の図面、目録の締め切り日など必要事項。
「あなたの分担は、陳列台何台、目録何ページですよ」と書いてある。
何台・何ページを分担するかは、前回の開催時−城南展なら去年の10月−に自己申告してある。

多くの古書展では「古書目録」を事前発行する。
当日の「場売り(ばうり)」と「目録」の二本立てが普通だ。
今回、目録の原稿締め切りは2月14日。

当店では、ふだんからインターネット用に書籍データを入力しているので、
「これは目録向きだな」と思うものは、インターネットにアップロードせずに取っておく。

当店は3ページを担当。1ページあたり48点ならぶので、144点の商品を用意する。
こういう具合に棚に入れてある。
IMG_0003_2.JPG
当店は年間8回くらいだが、頻繁に古書展に参加する古本屋さんは、この「目録のネタ集め」に四苦八苦することになる。

2月14日が来た。
入力データをテキスト出力してフロッピーに落とす。
印刷屋さんにメールアドレスがないので、いまだに3.5インチフロッピーだ。
それと「レイアウトはこんな感じで」ということで、プリントアウトしたものを添える。
IMG_0002_2.JPG
もちろん、いまでも手書き原稿で持ってくる古本屋さんも多い。
ちゃんと目録用の原稿用紙がある。私は使わないので、画像で紹介できないのが残念!

これを持って東京古書会館に行く。
当番さんが皆の原稿を集め、印刷屋さんに送る。
ルーズな古本業界のことゆえ、締め切りに間に合わない人が必ず出る。
その人は「印刷屋さんに直送」となる。

さて、これでひとやま越えた。
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