秋本番!ですね
この季節になると聴きたくなる曲、いっぱいあるんですが、
やっぱりこの曲。
ブラームスの4番です。
冒頭、バイオリンが奏でる、たゆたうがごとき旋律、美しすぎる・・・
ブラームスは、この旋律で秋を表現したわけではないと思いますけれど、
ボクは条件反射のように晩秋から初冬の情景が思い浮かぶのです。
たとえば、窓についた水滴を手でぬぐうと、外に粉雪が舞っている。
ウィーンかハンブルクか、石畳の上を枯葉が風に吹かれ、踊るように飛んでいく。
はたまた、ボクが学生時代を過ごした札幌の街
ころは11月の末、銀杏並木(北大か、道庁前か、真駒内か)に積もった落葉に、この冬初めての本格的な雪が降りかかる−そんなイメージ
先日、バイオリニストのイザベル・ファウストがテレビに出ていて、
細かいことは忘れてしまったのですが、おおよそ、こんなことを語ってました
「音楽は、目でみることも、手で触ることもできない芸術様式です。
それだけに、作曲者・演奏者が頭の中で思い描いたことを、言葉や文化の違いを超えて、むしろダイレクトに表現できるのです」
ブラームス本人がどういうイメージで作曲したのかは誰にもわからないけれど、130年後を生きる東洋のオッサンには、ブラームスの書いた音符から、11月の札幌のイメージが引き出されるって、ちょっと笑っちゃうような話。
だってブラームスは札幌の存在さえ知らなかったのですからね!
でも、それが音楽。
見ることも触ることもできないものが、聴く人それぞれに違ったイメージを呼び起こしている。
おもしろいよなぁ〜
ブラームス 交響曲第4番 ホ短調 作品98
氷川書房ホームページ
氷川書房:この図録が面白い!
2012年11月02日
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